H5N1型由来の新型インフルエンザ発生への備え
昨年の秋以降、鳥インフルエンザが各地で発生し、鶏が大量に処分されていることは
大変残念なことです。
この感染には、北から越冬のために南下してきた渡り鳥が関与しているので、北の営巣地方
に同ウイルスが定着している可能性が高いです。
今後、毎年冬にH5N1型の鳥インフルエンザの発生がくり返されることが予想されます。
以下は21世紀政策研究所の岡田晴恵氏の話
インドネシアなどでは、人への偶発的な感染例や死亡数が増加しており、H5N1ウイルス
がいつ新型インフルエンザに転じても不思議ではないとしています。
またH5N1型強毒型新型インフルエンザ発生のリスクは高まっているということです。
2009年の春に発生した豚インフルエンザが新型インフルエンザとなり、流行しましたが
幸い弱毒型でしたので「これで新型インフルエンザは大したことがない」
「パンデミックは済んだ」との印象をお持ちの方も多いと思います。
その結果、H5N1型由来を想定していた国の新型インフルエンザ対策は大きく後退して
います。
しかし、ひとだびH5N1型の鳥インフルエンザが発生すれば、致死率は60%となり被害は甚大
なものになります。
引き続き国は、H5N1型の鳥インフルエンザ対策を怠らず早急に強化した対策をとって
ほしいものです。
対策の柱は、H5N1型の鳥インフルエンザのプレパンデミックワクチン対策でしたが、その
ワクチン、3000万人分が2011年に秋に使用期限を迎えるとすべて無駄になります。
そこで社会機能維持者を中心に先行接種をして、希望する国民にも接種し、安全性と
有効性の検証につなげたいとしています。
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しかし、また一方、他の大だ数の専門家によるとH5N1型の鳥インフルエンザは
そう簡単には、ヒト型には変化しないと言っています。